【基本のビジネスマナー⑳ 】
異文化コミュニケーションのマナー

異文化との交流で気を付けたいマナー

グローバル化が進む現代、異文化コミュニケーションが日常の場面で増えています。日本の企業でもさまざまな国籍の人が働くようになりました。今年は大阪・関西万博が開催され、海外からの来訪者も増え、国際交流がいっそう盛んになっています。

価値観の違いを理解し、円滑な交流を目指すためには、基本的なマナーを身につけることが重要です。

基本のマナー

異文化の人と接する際は、相手の文化に敬意を示し、礼儀正しく接しましょう。 

また、日本語や英語など共通の言語で話していても文化によっては意味の捉え方が微妙に変わることがあります。たとえば日本語の「結構です」「大丈夫です」などは、海外の人には断るのか受け入れるのかわかりにくいことがあります。

誤解を避けるために曖昧な表現を避け、具体的な指示を心掛けましょう。

また、互いの言語がわからない場合は翻訳のアプリ等を活用するといいでしょう。さらに、非言語の表現として各国で使われるジェスチャーを活用するのも有効です。

さまざまな面で配慮が必要

異文化間の交流では、固定観念を持つことは避けるべきです。「この国はこういうタイプの人ばかりに決まっている」など、無意識に偏見を抱いていないか注意し、公平な態度で接しましょう。

また、食事や服装のマナー、時間の感覚なども文化によって異なります。日本では定刻通りが常識とされますが、他国では時間に対する捉え方が違うこともあるでしょう。 また、宗教への配慮も必要です。宗教によって食べられないものがあったり、特定の曜日や時間に祈りの時間を設けていたりする場合があります。これらに注意し、異文化間のコミュニケーションを円滑に進めましょう。