【基本のビジネスマナー⑦】
感染症対策とマナーの両立(新しい生活様式でのマナー)

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、政府は専門家会議の提言する「新しい生活様式」の実践を推奨しています。
これからのビジネスマナーは、感染症対策と両立させる必要があります。そのため、今までのマナーの常識とは異なる対応をすることも増えてくるでしょう。
従来の認識をあらためるとともに、相手に失礼にならないよう、配慮することも大切です。
今回は新しい生活様式でのマナーについて考えてみましょう。

あらかじめ説明し、理解を求める

大切なのは、先に状況や方針を伝えることです。たとえば、訪問の際には「感染予防のため、マスクをしたままで失礼します」と断りを入れておきます。会議室で正面を外した場所に着席するときも、「本来でしたら失礼にあたりますが、ご容赦ください」などと説明しておくと、理解を得られやすいでしょう。「こんな状況だから説明しなくてもいいだろう」と、そのままにするのではなく、一言添える心づかいが必要です。
個人の認識が違うと、社員によって対応も変わってしまうので、会社が方針を決めておくことも大切でしょう。

相手の立場に立つ基本は同じ

ビルや施設に入場する際、訪問者にアルコールによる手指の消毒や、検温などを求めることが増えています。感染予防のためには重要なことですが、相手が「強要された」と感じるとトラブルになることもあります。協力を求める時は、あくまでも、相手に「お願い」する形で依頼するようにしましょう。相手に恥をかかせない配慮が大切です。
新しい生活様式でのマナーは、まだ決まった形がなく、戸惑う場面も多いものですが、「相手の立場に立つ」という基本は変わりません。迷ったときは相手の立場に立ち、伝え方やお願いの仕方を考えましょう。