
本日は立秋です。暦の上では秋の始まりですが、まだまだ秋を実感できないという人がほとんどではないでしょうか。
「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」
立秋に詠んだという藤原敏行の和歌です。
秋が来たとは思えぬほど暑い日が続いているのに、ふと涼しい秋の風が吹き、季節の変化に驚かされる、という意味です。
季節は、気づかぬうちに少しずつ変わっていくものです。
同じように、私たちの周りの状況も少しずつ変化していきます。
子どもの成長や、難しい問題……焦らず静かに状況を見守ることで、小さな変化に気づくかもしれません。
社内では、
「猛暑が続いていますが、『立秋』という文字を見ただけで、少し涼しく感じます。都会にいると季節を感じることが少なくなりますが、時には暦を意識し、四季を感じとることが大切だと思いました」
「季節の移り変わりのように、物事も移り変わる、という話に、はっとしました。日々のなかでは変化は見えにくいものですが、知らぬうちに良い方向に向かっていると思うと勇気が湧いてきます」
「毎日少しずつ努力したことは、少しずつ成果が出るのだと思います。時には、『本当に意味があるのかな』と不安になることもありますが、季節が夏から秋に変わるように、確実に訪れるものだと信じて頑張ります」
という意見が出ました。
何事も同じ状態はいつまでも続かないものです。気に掛かることは多いものですが、時には心を落ち着け、ゆったりとした気持ちで状況を見守ってみましょう。
少しずつ、変化が表れているのがわかるはずです。
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