
おはようございます。
食品メーカーの営業部に勤めるKさんは大変厳しく、小さなミスに対しても、きつい言葉で怒鳴っていました。営業成績は下がる一方で、部下たちとの間にも溝ができてきました。打開策として、部下たちの立場を尊重し、「さん」付けをして呼ぶようになりました。すると乱暴だった口調が柔らかくなり、すぐに怒れなくなりました。すると冷静に物事を見れるようになったのです。
社内では、
「『さん』を付けるという小さな言葉の変化だけで、部下の気持ちが変わり、何よりKさん自身の心が変わったことが大きいと思います。言葉を変えることが大切なことを学びました」
「リーダーは、何が問題なのかを見抜くことが大切です。その点を理解したうえで、まずは発言やものの言い方に注意すると、相手の心に届くはずです。相手を思いやる話し方を心掛けるようにします」
「上司は地位的に部下より上ですが、『さん』を付けることによって、部下を対等な気持ちにさせられる気がします。話しやすい雰囲気になり、スムーズに相談もできると思います。もちろん上司を立てることを忘れてはいけませんが、部下の意識が変わり、職場環境がよくなると思いました」
という意見が出ました。
言葉には自分の考えが表れるものです。見下したり、ばかにしたりする言葉は、相手に伝わります。もし、今、仕事や人間関係がうまくいっていないと感じているとすれば、普段使っている言葉を少し工夫して、意識の流れを変えてみるという方法もあるのではないでしょうか。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」