本日の朝礼は「不便の棚卸し」です。

2015年11月18日(水)

おはようございます。

仕事をするうえで、どうすれば新しい発想を得ることができるでしょう。それは、身近にある不便や不満を、どのように改善すればいいかを考えてみることです。

たとえば、松下幸之助は、アイロンを使うために電灯をつけたい姉と、本を読むために電灯をつけたい妹双方の要望をかなえるために、二股ソケットの商品化を思いついたそうです。

新しい発想の種は、奇抜な考え方のなかだけでなく、身近な人が困っていたり、不便に感じたりしているなかに眠っていることが多いのです。
 
社内では、

「改善するべき『不便』なことは、身の回りにたくさんありますが、なかなか気づくことができないのが現状です。あたりまえにしていることのなかから、『不便』に気づくには、客観的な視点が必要です。新しい発想を見つけるために、まずは自分の仕事を見直し、振り返ってみることから始めようと思います」

「仕事をするお客さまの要望に応えるのはもちろんのことですが、特に要望が出ていなくても、不便なところをこちらから発見し、提案していく努力をしています。お客さまがまだ気づいていない問題点を解決することで、さらに満足度を向上させることができます」

「不便なことに気づくためには、普段からよく周囲を観察し、人の気持ちに気づくことが大切です。松下幸之助の例にあるように、新しい発想は、『困っている人を助けたい』という思いが原動力になることが多いです。誰かの役に立つ発想をするためにも、思いやりの気持ちを忘れないようにしたいと思います」

という意見が出ました。

つい先日、小学生がアルミ缶とスチール缶を自動分別するゴミ箱を発明したというニュースがありました。ゴミの分別で苦労している祖父のために思いついたそうです。ゴミ箱の仕組みは、磁石を使った単純なものですが、身近な不便に気づき、それを改善したことには、計り知れない価値があります。

また、インターネットで多くの人が利用する価格比較サイトは、「パソコンを買うときに電気店を回らないと価格がわからず不便」という要望をかなえるためにつくられたといいます。新しい発想が浮かばずに思い悩んでいる人も多いと思います。そんなときは、身の回りの不便さの棚卸しをすると、新発想の種が見つかるかもしれません。

今日もみんなで「ついてる!ついてる!」

月刊朝礼

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