本日の朝礼は「大将というのは」です。

2015年8月5日(水)

おはようございます。

徳川家康が書いたといわれる「大将の戒め」を紹介します。経営者が学ぶべき心得がまとめられています。

「大将というのは敬われているようで、たえず家来に落ち度を探られているものである。恐れられているようで、あなどられ、親しまれているようで、憎まれている。だから大将というのは勉強しなければならないし、礼儀をわきまえなければいけない。いい家来をもとうと思ったら、自分の食を減らしても家来にはひもじい思いをさせてはいけない。家来というのは禄でつないではいけないし、油断させてもいけないし、近づいても遠ざけてもいけない。家来は惚れさせなければならない」

社内では、

「これは経営者だけでなく、部下や後輩を持つ人にもあてはまる言葉です。厳しい言葉ですが、人の上に立ち、大きなことをやり遂げるためには、これくらいの覚悟が必要なのだと思い知りました。自分が惚れられるような人間になるためには、まだまだ努力しなければいけませんが、少しでもこの言葉に近づけるよう、日頃の行いを改めていきたいです」

「部下に惚れられるリーダーというのは、自分に厳しい人のことだと思います。たとえば、どんなに夜遅くまで仕事をしていても、朝は必ず早く出社し、部下の仕事に目を通すのを欠かさない人がいるそうです。そういう日々の姿から、部下はその人の誠実さや、責任感の強さを感じ取ります。人の上に立つ人間になるために、今後はさらに、自分を厳しく律していこうと思います」

「人の上に立つためには、仕事上の技術や能力だけではなく、心を磨く必要もあるのだと知りました。惚れられる人間になるために、リーダーは人一倍の努力をするべきです。しかし、どんなに優秀な人でも完璧な人間になることはできません。部下の方でもリーダーに完璧さを求めるのではなく、リーダーの苦労を知り、歩み寄ることが大事だと思いました」

という意見が出ました。

徳川家康は、熾烈な戦国時代を生き抜き、苦労の末に多くの家来を導いて江戸幕府をつくりました。強力なリーダーシップを持ち、将軍を引退した後も政治に影響を与えたそうです。人の上に立つのは、人の下で活躍するよりもはるかに難しいことです。部下や後輩に惚れられる人間になるためには、能力だけではなく、品性を高めなければいけません。リーダーの覚悟は、日々の振る舞いに表れます。まずは、日頃の行いから見直してみましょう。

今日もみんなで「ついてる!ついてる!」

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