本日の朝礼は「損得を超えて」です。

2015年7月24日(金)

おはようございます。
本日の朝礼は「損得を超えて」です。

ある日、Jさんがお好み焼きを買おうと店に立ち寄ると、常連である80歳くらいのおばあさんが並んでいました。

おばあさんは、商品を買うと「今日、携帯電話を忘れてしまって、帰りのタクシーが呼べないんですよ」と困った様子で店主に話しました。すると店主は「私が送ってあげよう」と言いました。

並んでいたJさんに商品を売ると、他に客がいないことを確認して店を閉め、おばあさんを車に乗せて送っていきました。

困っている人を、店を閉めてまで送る店主の親切心に触れて、Jさんは感動しました。

社内では、

「『人に親切にしたい』という気持ちはあっても、どうしても自分の都合や利益を優先してしまう人が多いです。この店主は、お店の売上よりも困っている人を助けることを選びました。このような行動は、見習うべきものだと思いました。私もいつでも他人への思いやりを一番に考えられるようになりたいです」

「店主とおばあさんの間には信頼関係があったので、店主はすぐに行動し、おばあさんもその厚意を素直に受け入れることができました。信頼関係がない間柄では、過剰な親切は相手に負担になってしまうことがあります。この店主のように、ごく自然に手を差し伸べられるように、まずは地域の人たちと信頼関係を築くところから始めたいです」

「以前、私も同じような場面に出会ったことがあります。目の不自由な方が駅前でタクシーを探していたので、お手伝いしようとすると、タクシーの運転手の方が『この方はいつもこの時間にここから乗るんです。ちゃんとお送りするので大丈夫ですよ』と声を掛けてくれました。助け合いの人間関係が、地域にできていることに感心しました。これからは自分も、地域のコミュニティに積極的に参加していこうと思います」

という意見が出ました。

昔の社会では、地域の人たちが助け合うのはごく当たり前のことでした。社会のあり方が変化した現在は、便利になった半面、人と人とのつながりは薄れてしまっています。そのような時代だからこそ、私たちは積極的に人を思いやる気持ちを忘れないようにしなければなりません。損得にとらわれず、相手を思いやり、即座に行動に移すことが大切です。

今日もみんなで「ついてる!ついてる!」

月刊朝礼

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