
おはようございます。
永谷園の大ヒット商品、「麻婆春雨」が開発された背景にはユニークな制度がありました。それは2年間、出社は自由、経費で食べたいものを食べ、行きたいところに行き、ぶらぶらして新商品のアイデアを考えることに専念する「ぶらぶら社員」という制度でした。
そこで一人の社員が抜擢され、2年間、国内外をぶらぶらさせた結果、「麻婆春雨」が生まれました。2年間も社員を自由にさせる度量と判断、そしてそれに応えた社員の発想力がなければ、この商品は生まれませんでした。
またこれは、「アイデアとは机の上でなく、意外な場所で意外なときに生まれる可能性がある」ということを証明したことでもありました。
社内では、
「普段食べている麻婆春雨に、このような開発秘話があることを初めて知りました。また、この制度を考えた創業者と、その期待に応えた社員の両者がすごいです。私自身も枠にとらわれず、新しいものを生み出していきたいと思います」
「20年ほど前にとても話題になったことを覚えています。この社員はただ単にぶらぶらしたのではなく、しっかりとスケジュールを組み、中国やベトナムなどを回りました。新しいアイデアを生み出すには、さまざまな経験を内に取り入れ、それを自分の中で熟成させ、ようやく生まれてくるものです。それをあらためて意識させられました」
「まじめに机に座っていても、いいアイデアは浮かびません。人と会ったり、本を読んだり、旅をしたり、おいしいものを食べたりと、さまざまな経験こそがアイデアの種になると思います。それらを組み合わせたり、熟成させたり、こねくり回して、ようやく新しいアイデアが生まれます。だからこそ、これからもたくさんの経験を自分の中に取り入れていきたいと思います」
という意見が出ました。
新しいアイデアを考えるには、ときには常識から飛び出すことも必要です。場所を変えたり、人と食事をしたりするのもいいでしょう。「こうしなければいけない」という枠にとらわれず、柔軟な考えで、新しいものを生み出していきましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」