本日の朝礼は「なぜ、そうなるの?」です。

2014年7月25日(金)

おはようございます。

ある会社に同期入社したKさんとNさんは一緒に新人研修を受けました。Kさんは課題をスムーズにこなし、優秀な成績を収めましたが、Nさんは課題をクリアするのに大変時間が掛かり、成績もなんとか合格というレベルでした。

しかし、実際に現場に出てみると、KさんよりNさんのほうが仕事の手際も応用も優れていました。なぜでしょうか。

それはNさんがただ課題をクリアするだけでなく、「なぜこういう手順なのか」「なぜこういう仕上がりにできるのか」と課題の意味を考えて研修に取り組んでいたからです。研修の課題は、仕事において最も重要な基礎の部分です。基礎の意味をきちんと理解しているからこそ、応用もできるのです。仕事の意味をしっかりと理解し、行動に移していきましょう。

社内では、

「1つ1つの仕事の意味をしっかりと理解することはとても大切なことです。仕事を行う目的や、意味を理解すれば、仕事の品質は必ず向上します。ただ作業として日々の仕事を流していくのではなく、1つ1つの仕事が持つ目的や意味をしっかり理解して、仕事をしていきたいと思います」

「以前勤めていた会社の新人研修で、毎日の感想を『決まった時間』で『決まった枚数』書く課題がありました。人によっては仕上がりの品質を上げるため、規定の時間や枚数を超える人もたくさんいましたが、この研修の根本は『納期』と『数量』を守るということにありました。課題の意味を理解したとき、初めて仕事の基礎に触れたような気がしたことを思い出しました」

「仕事においては特に『行う意味』は重要視されるべきだと思います。お客さまからお金をいただく意味を考えれば、中途半端なものを納品することはできません。逆にお金を払うときは、そこにお金を払う価値があるかどうかをしっかりと考えなければいけません。そうではなく、『何となく』や『こっちのほうが良さそう』という曖昧な理由で仕事をしては、それは仕事とは呼べません。そうならないように、気を引き締めて仕事をしたいと思います」

という意見が出ました。

仕事の意味をしっかりと理解していなければ、お客さまや取引先に対しても迷惑を掛けてしまうことがあります。また上司や先輩が曖昧な理解のまま、部下や後輩に指示を出したときにも、同さまのことは起こります。まずはわからないことは、素直に教えを乞い、意味を正しく理解した上で仕事に取り組んでいきましょう。

今日もみんなで「ついてる! ついてる!」

月刊朝礼

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