【部下から突然辞めたいという相談が】社内の悩みを解決する朝礼

2023年03月29日

コラム

今日のお悩み

Q 「部下から、突然辞めたいという相談を受け驚いています。話を聴くとずいぶん長い間悩んでいたみたいで……。そんなことなら早く言ってくれればよかったのにと思います」

A わかります……。「前から決めていたんです」と、重要な決断を突然聞かされると驚いてしまいますね。同時に、「なぜ言ってくれなかったのか」「相談してくれたら解決できたのに」と思うことも多いものです。でも、もしかしたら、実は相談したくてもできなかったのかも……?

部下の立場から、上司にはなかなか相談しづらいもの。忙しいならなおさらです。そんなときに重要になるのが、ちょっとした言葉や表情から「察する」こと。たとえば、挨拶するときの表情、朝礼のときの発言などから兆候をつかむことができるはずです。「なんだか元気がないな」「いつもと違ってネガティブな意見だな」という違和感は、相手からのSOSかもしれません。

解決のため、↓↓↓の朝礼記事も参考にしてみてください。

察する力

Uさんは、人に相談するのが苦手で、一人で抱え込んでしまう性格です。
あるときT部長から、「何か困ったことがあるのか」と声を掛けられました。Uさんは驚きましたが、それをきっかけに、抱えていた悩みをすんなり話すことができたのです。
「どうして私が悩んでいるのが、わかったのですか」と尋ねると、T部長は、「いつも部下がどんな気持ちでいるのか考えているから、何となくわかるんだよ。察するというのかな。これからは、もっと気軽に相談してくれていいからね」と答えました。
「察する」には、「思いやる、相手の立場で考える」という意味があります。相手が感じているであろうことに気づいて、配慮できる人こそ、察する力のある人といえます。
忙しいときには余裕がなくなり、つい自分のことばかりに気を取られてしまいがちです。しかし、どんなときも、相手の気持ちを思いやる努力を忘れてはいけません。普段から、小さな優しさを積み重ねることで、察する力が生まれるのです。

(2017年6月9日の記事)

この記事の著者

梶谷 友美

『月刊朝礼』編集長

画立案、原稿作成、取材、写真撮影、デザイン、校正・校閲……。プロの技術と知識で本づくりのお手伝いいたします。イメージを形にするのが編集者の仕事です。著者が納得するまでサポートいたしますので、何でもお気軽にご相談ください。