室町時代に能楽を大成した世阿弥は、芸に励む後進のために数々の教えを遺しました。その中の一つに「物数を尽くす」があります。
「何度も何度も繰り返すことで、初めて身に付けることができる」という意味で、芸を究めるには稽古あるのみという教えです。
ただし、回数を重ねるだけでは十分ではありません。一回一回に心を込めることが大切です。物事がうまくいかないときは、特に思い出したい言葉です。
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社内では、
「社是や社訓を毎朝、唱和することで覚えることができます。さらに内容を深く知るには、一回一回意味を考えながら唱和することが大切です」
「室町時代に、繰り返すことで芸を究められることを提唱した世阿弥はすごい人だと思います。それは現代でも通用する理論ですし、ただやみくもに繰り返すのではなく、工夫をすることが大切だという考え方も参考にしたいです」
「私はすぐ諦めてしまうたちですが、この話を読んで、まだまだ物数を尽くしていないと考え直すようになりました。これからは心を込めて、何度でも挑戦していきます」
という意見が出ました。
「自分にはできない」と思い込む前に、「物数を尽くしたか?」と自分の胸に問いかけたいものです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」😄☀