Tさんは、電機メーカーの製造部門で責任者を務めています。あるとき、納品した部品に不具合が見つかり、トラブル対応に部内は混乱し、重苦しい空気に包まれました。
対応するなか、Tさんは、定年退職した上司の言葉を思い出します。「上に立つ者の心の乱れは、部下に自然に伝わるので、窮地に追い込まれても取り乱したりせず、落ち着いていないといけない」。上司は、どのような状況でも冷静さを失わない人でした。
Tさんも上司の姿に学び、トラブル対応に全力で取り組む覚悟を決めています。
社内では、
「長年、部下目線でトラブル対応に当たっていたため、部署を離れた今でも飲む仲です。信頼関係が築けています」
「リーダーにはピンチに動じない覚悟があるかどうかが大切だと思います。野球の監督を見ていてもわかります。試合を左右する判断ができるかどうかです」
「以前の上司は、クライアントの前で謝ってくれ、フォローしてくれる人でした。私も見習って、部下に指導したいと思います」
という意見が出ました。
上に立つ者の真価はトラブル対応の際に発揮されます。部下はそんな上司の姿勢を見ています。いざというときこそ、部下を勇気づけ、奮い立たせる力を発揮できるようにしたいものです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」😄☀