
「人を相手とせず天を相手とせよ。天を相手として己を尽くし、人をとがめず、わが誠の足らざることを尋ぬべし」。明治維新の功労者、西郷隆盛が遺した言葉の一つです。
自らの志を貫くためには、人が相手とは思わず、天を相手にすべき。もしうまくいかないことがあっても、人を責めず、自分の誠意不足を反省すべきだというのです。
彼の生き方をまねるのは難しいでしょうが、目の前の忙しさやトラブルに心を乱されそうになったときは、思い出したい言葉です。
社内では、
「人は失敗すると他人のせいにしがちですが、自分にも非があることも多いものです。他人を責めるより、自分に原因を求めて反省する人のほうが信頼されると思います」
「目の前に起こっていることは、天がその人を通して与えた試練だと聞いたことがあります。目の前のことから意義を見出し、自分の成長につなげることが大切です」
「敬天愛人という言葉が好きです。西郷ほどの人材ならば、現代でもその能力を発揮できたのではないでしょうか。目の前の難題も突破できるリーダーシップを見習いたいものです」
という意見が出ました。
「理想の国家をつくりたい」という大きな目標に突き進む西郷は、目の前の雑事に心を悩ませている場合ではありませんでした。
それでいて自分の至らなさを認める謙虚な姿勢も忘れなかったのです。日々、誠を尽くして頑張りましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」