
おはようございます。
ある企業の社長は、社長室を設けず、社員たちが働いている場所の真ん中で執務をしています。社員のなかにいると、社内の雰囲気をつかみやすく、自分がどのように動けばよいのかがすぐわかるといいます。社員に話し掛ける機会も増え、風通しもよくなったそうです。
社内では、
「お客さまを訪問した際、会議室では話が進まなかったのに、エレベーターホールでの雑談で会話が盛り上がったことがありました。場所を変えることで、お互いの気持ちや視点が変わったのだと思います」
「上司と部下が同じ空間で仕事をすることで、お互いの理解が深まります。仕事を円滑に進めるためには、時にはまとめ導く立場の人が、下におりて多くの人に近づくことが大切です」
「上司が部下の視点を持つことは、とても素晴らしいことです。ただ、部下も同時に上司の立場を考え行動をするなど、両者が歩み寄ることが重要だと思いました」
という意見が出ました。
演出家の蜷川幸雄さんは「僕の楽屋は、劇場の廊下です」と言っていました。気づいたことを俳優にすぐに伝えるため、常に廊下に陣取っていたのです。同じ仕事をしていても、立場が違うと、見えるものが違ってくるものです。自分のいる場所を変えてみるなど、視点を変えることで、抱えていた問題を解決するヒントが見つかるかもしれません。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」
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