おはようございます。
作家の宇野千代さんは、著書『幸福の言葉』のなかで、次のように述べています。
「『親しき仲にも礼儀あり』という言葉があります。親しくない仲に礼儀があるのは当然のことで、親しい仲にも礼儀がある方が好いとの意ですが、実はもう一歩強めて『親しき仲にこそ礼儀あり』としたいものです」
人間関係は、親しいほど、気を付けないと壊れやすく、いつまでも礼を尽くして、育て続ける必要があることを示唆しています。
社内では、
「お客さまや職場の仲間に対しては、常に敬意を忘れないよう注意しています。しかし、家族には甘えがあるため、ぞんざいな態度を取ることがあると反省しました。これからは家族に対して今まで以上に感謝し、大事にするよう努めたいと思います」
「身近な人の何気ない言葉で傷ついたことがあります。相手には悪気はなかったと思いますが、しばらくは悲しい気持ちを引きずっていました。親しい関係だからこそ、その言葉や態度は、深く心に突き刺さることがあります。自分が同じことをしないよう、いつも気をつけるようにしています」
「基本的に、自分以外の人には、全て礼儀が必要だと思います。日頃から親しい人に礼を尽くすようにしていれば、自然と他の人への態度も礼儀正しいものになるはずです。私もまずは一番身近な家族に対する態度を改めようと思いました」
という意見が出ました。
人は、仲良くなればなるほど「そばにいてくれて当然」という思いが強くなり、礼儀を忘れがちになります。しかし、感謝と尊敬の心なくしては、どんな人間関係も成り立つことはありません。
親しい人に対して、「そばにいてくれるだけで、うれしい」という感謝の気持ちが湧いてくると、自然に言葉や態度が変わってきます。
親しい人に礼儀を尽くせば、相手もまた、自分に礼を尽くしてくれるでしょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」