本日の朝礼は「人生の照らし方」です。

2016年2月4日(木)

おはようございます。
本日の朝礼は「人生の照らし方」です。

Eさんは会社から突然、海外への転勤を言い渡されました。家を買い、地域とのつながりができたころだったので、ショックを受けました。

異動までの間、Eさんは沈んだ表情で仕事をしていましたが、ある日、上司が次のように言いました。

「私も経験があるが、新しい土地で仕事をすると、今まで付き合ったことのない人とのつながりもできるし、人間的にも成長すると思うよ」

Eさんは転勤を悲観的に捉えていました。しかし、働き始めると、仕事は大変でしたが、生活は楽しく、見聞も広がり、今までの考えをあらためました。逆境だと思える状況も、成長するための試練だったと捉え、喜びと感謝の心を持って受け止めましょう。

社内では、

「何事も、プラスの面とマイナスの面があります。マイナスからプラスへ気持ちを切り替えることは難しいです。しかし、よくないことであってもプラスに捉える努力をし、変わろうと思うことが大切だと思います。私は、常に、気持ちを切り替えるスイッチを持つことを心掛けています」

「これまでに悲観的な出来事はいくつかありましたが、なかなか立ち直ることができず、むしろ長い間引きずっていました。しかし、親友の『試練に出会うと、この体や人生は神からの借りものなのだから、粗末にせず、最善を尽くさなければいけない』という考え方を聞いてから、勇気が湧きました。これからは、落ち込んでばかりいず、乗り越えていこうと思います」

「自分の意志に反したことが発生したときは、愚痴を言ったり他人のせいにしたりしがちです。しかし、そのようなことをしていても、解決には結びつきません。日頃から、悩みや苦労のなかに、それらを乗り越えるためのヒントを見つけるようにしています。明るくなるように意識を切り替え、前向きに進む努力を続けています。そうすれば、自ずと新しいことに挑戦する意欲が湧いてきます」

という意見が出ました。

ドイツの小説家、トーマス・マンは、次のような言葉を残しています。「悲劇と喜劇とは同じ木に成育し、一方を他方にするには照明を変えさえすればよいのだということに気づかないわけではなかった」。登場人物やセットは同じなのに、照明の当て方によって、明るい場面になったり、暗い場面になったりします。人も、同じ仕事をしていても、明るく元気に取り組んでいると前向きな気持ちになります。

生きていくうえで、時に思わぬ出来事が襲いかかることがあります。しかし、それは恩寵的試練、すなわち、成長するためにと神が自分に与えてくれた試練なのだと捉え、感謝の気持ちで受け止めて、努力していきましょう。

今日もみんなで「ついてる!ついてる!」

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