
おはようございます。
ピンクのハートに母子をあしらった「マタニティマーク」は、2006年3月に厚生労働省が公募で選んだデザインです。鉄道など交通各社は、優先座席に掲示し、高齢者などと同じく、妊婦に席を譲るように呼び掛けています。
しかし、インターネット上で、「妊婦は病気でもないのに、なぜ特別扱いするのか」「妊婦は電車に乗るべきではない」などといった書き込みをする人間がいるといいます。
妊婦を非難する人がいるという現実は、嘆くべきことです。それを反面教師にして、マタニティマークが本来の役割を果たすことができる社会を築きましょう。
社内では、
「最近は特に、自分以外の人間に配慮ができない、もしくはする気持ちのない人が増えていると感じます。そのような自己中心的な人たちの行いを改めさせるのは難しいかもしれません。しかし、少しでも周囲のよい手本となるために、私は率先して妊婦や高齢者の方たちに親切にしていきたいと思います」
「妊婦のつらさや悩みなど、その立場にならないとわからないことがあります。高齢者や、体が不自由な人たちの不便さも、健康な人間には理解しにくいこともあるでしょう。私は妊婦の人に対して親切にしているつもりですが、現実にはまだまだ配慮が足りていないこともあると思います。これからは今まで以上に、人を思いやる気持ちを大切にしたいです」
「インターネットの書き込みのなかには、『自分がこんなに大変な思いをしているのに、なぜ他人に親切にしなければならないのか』というものがあります。妊婦を非難する人たちは、自分を不幸だと感じているのかもしれません。しかし、どんな事情があっても、許されることではありません。こんな人たちを増やさないためにも、心を豊かにするための教育が必要だとあらためて思いました」
という意見が出ました。
心ない人たちのなかには、妊婦だとわかると暴言を吐いたり、わざとぶつかったりするような信じられない行為をする人間もいるそうです。そのため、マタニティマークの入ったキーホルダーやストラップを付けるのをためらう妊婦も増えているといいます。
妊婦にそんな負担を強いる現状は恥ずべきものであり、改善していかなければなりません。妊婦だけでなく、高齢者や体が不自由な人に対しても同じです。そのためには、まずは自分から「困っている人に親切にする」ことを心掛け、行動に移しましょう。一人一人の力が、いつしか社会全体を変えていくはずです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」