本日の朝礼は「個性を生かす」です。

2015年12月22日(火)

おはようございます。

難関大学の合格者を数多く輩出している高校があります。効果的な受験対策をしているのだろうと思い、校長先生に尋ねたところ、「何もしていないことが対策です」という返答がありました。

自由を尊重する校風のため、クラブや生徒会活動など、好きなことができるように、補講や土曜の授業などで生徒を拘束しないそうです。また、勉強法に関しても、自主性を重んじていると語ってくれました。

「英単語の暗記でも、何度も書いて覚える生徒もいれば、見たり聞いたりして覚える生徒もいます。だから何回も書きなさいという指導はしていません。書くことが苦手だと、英語が嫌いになるからです」

この高校では、個人の学び方を重んじる教育を実践していました。

社内では、

「私の上司は、部下の個性をよく観察し、その人にふさわしい仕事を割り当ててくれます。失敗したときは厳しく注意されますが、自分のことをよく見てくれていると感じると、仕事にも意欲が出ます。そのため得意分野をさらに伸ばそうと、積極的にセミナーに参加したり参考になる書籍を読んだりするようになりました。自分が部下を持ったときも、部下のよい部分を伸ばせるように、個性を尊重することに気を付けたいと思います」

「難関大学の合格者を輩出する高校なので、基礎学力も高く、何事も自主性をもって努力する素養のある人たちだと思います。しかし、そうでない人は、個性と自由をはき違えて、わがまま勝手に振る舞ったり、自ら学ばなかったりすることもあるかもしれません。個性を生かすためにも、学校をはじめとする組織は、ある程度、同じ方向を目指す基盤を固めたうえで、個性を尊重する必要があると感じました」

「私は、幼いころから、英語のテープを聞いたり、壁に貼られた模造紙に自由に絵を描いたりしていました。子どもの個性を伸ばそうという親の教育方針があったためです。そのため、成人してからも、英語を興味を持って学びましたし、絵画の鑑賞などにもよく出掛けます。時々、描いた絵が入賞したりしています。幼いころから個性を磨いてくれた親に感謝しています」

という意見が出ました。

人はそれぞれ個性があります。個性とは、個人に備わった特有の性質のことです。たとえば計算が得意だったり、文章を書くのがうまかったりなど、さまざまです。上司は、部下それぞれの個性を尊重しながら、業務のなかにそれを生かしていく努力をする必要があります。

個性を押さえつけ過ぎて、得意でない仕事にばかり従事させると、かえって仕事が遅くなったり、さらには独創的な発想の芽を摘んでしまったりする可能性があります。会社の方針やプロジェクトのテーマなどを詳しく説明したうえで、部下の個性を最大限に引き出せる采配を振るうことが大切です。上司は、結果を出せないことを責める前に、部下の個性を生かしているか、再度見直しましょう。

今日もみんなで「ついてる!ついてる!」

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