
はようございます。
今から20年前の出来事です。Dさんの会社では「元気よく挨拶をする」という企業スローガンがあり、毎日の朝礼で社員に徹底していました。
ある日、会社が主催するイベントで、Dさんの近くを会社の重役たち10人が通りました。そこでDさんは元気よく挨拶をしましたが、挨拶を返してくれたのはただ1人だけでした。Dさんはそのことにショックを受けたのと同時に、「自分がこの会社を変えるしかない」と思ったそうです。
それから20年がたち、Dさんはその会社の役員になりました。
「どれだけ素晴らしい企業スローガンを掲げても、上の立場の人間が実践しなければ、人はついてきません。今では、私はもちろん、全社員が毎日『元気よく挨拶』しています」
企業スローガンの実践はトップから行うことが重要です。
社内では、
「素晴らしい企業スローガンも、全社員が実践できていなければ、『掲げているだけの文字』になってしまいます。トップが率先して行うことも大切ですが、1人1人が意識して行動することも必要です」
「自分の発言と行動を一致させるためには、毎日自分自身を見つめ直し、反省する必要があります。それが自分の発言と行動に責任を持つことにつながります。私自身は、毎日の朝礼が、自己反省のいい機会になっています」
「人前でいくらいい格好をしていても、誰も見ていないところで、言行不一致なことをしていれば、それは人から見透かされ、信用を失ってしまいます。信用される人間になるには、言行だけでなく、自分の心も一致させることが大切だと思います」
という意見が出ました。
社是や社訓、スローガンなどは、会社そのものを表す言葉です。会社を代表する人間が実践できていなければ、社員がそれに沿った行動をすることはありません。まずはトップから発言と行動を見なおし、全社員のお手本になっていきましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」