本日の朝礼は「手を振る」です。

2014年4月18日(金)

おはようございます。

イギリスの詩人、スティーヴィー・スミスは『手を振っているんじゃない、溺れているんだ』という詩を書いています。このような内容です。

「海辺で遠くを見ていると、波間に手を振る人がいる。手を振り返して、しばらくしたあと、実はその人は溺れていたと知る。そのときには、もう助けることはできない」

手を振るのは挨拶だ、という思い込みによる間違いです。これは私たちも気をつけなければいけません。相手の立場に立ち、本当に望んでいることを見極め、タイミングよくメッセージを受け取れるようにしましょう。

社内では、

「仕事をする上で見逃してはいけないメッセージは、お客さまの望みです。ただ、お客さま自身はその望みをきちんと具体化していないこともよくあります。それを打ち合わせや雑談の中で、どれだけ正確に引き出せるかが、大きなポイントです。相手の望みを正確に、タイミングよく聞き出すことが、仕事の本質だと思います」

「メッセージを伝えるのは言葉だけではありません。『ありがとう』も笑顔であればうれしいですが、仏頂面であれば余計なお世話だったのかなと感じてしまいます。特に人に意見を伝えるときは、注意が必要です。話していることが温和でも、表情や仕草、態度、日ごろの行いも含めて、相手はそのメッセージを受け取ります。まずは、自分のメッセージの与え方を客観的に見つめることが大切です」

「メールは特にメッセージの誤解を招くことが多いと思います。連絡事項を伝えるだけであれば、事務的でも問題ないと思いますが、お礼を伝えるとき、お願いをするとき、謝罪するときなど、自らの思いを伝えるときにでも、事務的なメールを送る人がいます。それでは相手に思いは伝わりません。ビジネスメールのマナーを守ることも大切ですが、一番大切なことは、相手に思いを伝えることだと思います。そうであれば『!』や『?』を使ったり、わざと口調を崩したり、文字の大小をつけたりすることも、大切なことだと思います」

という意見が出ました。

思い込みや、勘違いによるメッセージの誤解はよくあることです。もし不思議に思ったら、まずは相手の立場に立ち、「どうして今、この発言をしたのか」ということを少し考えてみましょう。そうして相手に歩み寄れば、きっと誤解は少なくなるはずです。

今日もみんなで「ついてる! ついてる!」

月刊朝礼

『月刊朝礼』は、中小企業の「人づくり」を成功させる朝礼専門の冊子です。

1日1話で心の「歯みがき」。毎日の朝礼を社員教育の時間に。

「感謝」「思いやり」「自立」「成長」を主なテーマにした1日1話の記事を、毎月1冊にまとめた朝礼専門の月刊誌です。1年間で12冊365日分を毎月お届けします。やる気を引き出し、成長を促す前向きな記事は、朝礼での活用に最適です。
毎日の「歯みがき」の習慣が健康な歯につながるように、毎日続ける「朝礼」の積み重ねが従業員の心を成長させ、良い社内風土をつくります。