本日の朝礼は「摂氏36度の思いやり」です。

2014年1月14日(火)

おはようございます。

私たちが暮らす社会では、あらゆることが数字で表されています。そのため、つい「大事なことは、すべて数字に表されている」と勘違いしてしまうこともあるかもしれません。たとえば「あなたの思いやりは摂氏36度です」と言われると、どうでしょうか。面白いかもしれませんが、やはり「心」を数値化することはできません。あなたの数字にできない大切なことは何ですか。

社内では、

「もし『心』が数値化されると、面白いかもしれませんが、その数値を伸ばすことだけに力を入れる人が、たくさん出てくるのではないかと思います。受験などと同じように、過程よりも点数の高低だけが重要視されるようになるはずです。そして、本当に大事な部分が忘れ去られ、気づいたときには、もう取り戻せないことになる気がします」

「最近は『気づかない思いやりに、気づくスキル』を身に付けている人が減ったように思います。それは『思いやり』だけでなく、世の中のあらゆることが『わかりやすい』ものばかりになってきたからではないでしょうか。気づかせたくない、という相手の思いに気づき、あえて気づかない振りをする、ということも人間関係の醸成には必要です。このスキルを身に付け、磨いていくには、まず自分が人に『気づかない思いやり』をすることです。すると、自分が気づいていなかった思いやりに、気づくことができるようになるはずです」

「思いやりの温度も面白いですが、思いやりはあくまでも『受け手』の満足度だと思います。だからこそ、『自分が思いやっている』という意識は間違いではないかと思います。むしろ、意識をせずに、自然と思いやれることこそが、重要な気がします。その一歩先に、『気づかせない思いやり』があるのだと思います」

という意見が出ました。

思いやりや感謝などの、心を数値化できたら、面白いと思う半面、やはり不安になることもあると思います。しかし、逆に考えれば、心は数値化できないからこそ、思いやりや感謝には、限りがないといえます。無限の思いやりで、よりよい世の中をつくっていきましょう!

今日もみんなで「ついてる! ついてる!」

月刊朝礼

『月刊朝礼』は、中小企業の「人づくり」を成功させる朝礼専門の冊子です。

1日1話で心の「歯みがき」。毎日の朝礼を社員教育の時間に。

「感謝」「思いやり」「自立」「成長」を主なテーマにした1日1話の記事を、毎月1冊にまとめた朝礼専門の月刊誌です。1年間で12冊365日分を毎月お届けします。やる気を引き出し、成長を促す前向きな記事は、朝礼での活用に最適です。
毎日の「歯みがき」の習慣が健康な歯につながるように、毎日続ける「朝礼」の積み重ねが従業員の心を成長させ、良い社内風土をつくります。