のっぽさん、ありがとう

2023年05月11日

コラム

【のっぽさん ありがとう】

たくさんの子どもたちに、ものを作る楽しさを教えてくれたのっぽさん。
大人になっても、「できるかな」のワクワク感、まだ心に残っています。
本当にありがとうございました。

『月刊朝礼』でも取り上げさせていただいたことがありましたので、そのときの記事を紹介させていただきます。
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『できるかな』

俳優で作家の高見のっぽさんは、NHK教育テレビの人気子ども番組『できるかな』で、「ノッポさん」を演じたことで知られています。1970年から1990年まで、20年も続いた長寿番組です。
一言もしゃべらず、工作でさまざまなものを生み出すノッポさんは、日本中の子どもたちを夢中にさせました。
しかし、高見さんは自身の著書で、実は子どものころから手先が不器用で、図画工作が大の苦手だったと振り返っています。
当然、『できるかな』の主演でも大変苦労したそうで、セロハンテープやカッターナイフの扱いにいつも悪戦苦闘したそうです。
それでも高見さんは、「不器用だから、番組が長く続いた」といいます。
不器用だからこそ、いつも真剣に作業をし、うまくできたときは心から笑顔になれたのだそうです。一生懸命さが視聴者に伝わったからこそ、喜んでもらえたのだろうと語ります。
何事も、器用にこなせることに越したことはありません。しかし、時には不器用さや熱心さが人を引き付ける魅力になるのです。

今日の言葉:一生懸命な姿勢が人の心をつかみます

『月刊朝礼』2020年1月16日

この記事の著者

梶谷 友美

『月刊朝礼』編集長

画立案、原稿作成、取材、写真撮影、デザイン、校正・校閲……。プロの技術と知識で本づくりのお手伝いいたします。イメージを形にするのが編集者の仕事です。著者が納得するまでサポートいたしますので、何でもお気軽にご相談ください。