スピーチ上手な歴史上の人物とは!?

今も昔も、スピーチ上手な人はいるものです。時代を超えて語り継がれる偉人たちのスピーチとは、どのようなものだったのでしょうか? 朝礼のスピーチが得意な人もそうでない人も、歴史的な名スピーチから学びましょう。

北条政子

鎌倉幕府を開いた源頼朝の妻、政子が御家人たちに行った演説です。頼朝の死後、幕府と朝廷は争いとなってしまいます(承久の乱)。どちらに味方をするか迷う御家人たちを説得したのが「尼将軍」と呼ばれた政子です。「亡くなった頼朝公が鎌倉に幕府を創って以来、皆の地位も上がり、土地も増えました。その恩は山よりも高く、海よりも深いもの。今こそ恩返しをするときです」と訴え、混乱する御家人たちの心を一つにしました。政子の言葉により鎌倉幕府は朝廷の軍を打ち破ったのです。目先の利益に惑わされそうになる人々に、頼朝の恩を思い起こさせ、戦う決心を固めさせた名スピーチといえます。

キング牧師

アメリカの人種差別への反対運動の指導者として知られるキング牧師のスピーチはあまりにも有名です。リンカーンの奴隷解放宣言100周年の1963年に行われました。「I Have a Dream(私には夢がある)」というくだりは、スピーチの終盤、即興によるものだといわれます。「私には夢がある。それは……」と印象的に繰り返される差別のない社会への思いは、時代を超えて人々の胸を打ちます。

まとめ

歴史的に有名なスピーチに共通しているのは、「やる気を起こさせる」「仲間の心を一つにする」ということです。時代や状況が変わっても、学ぶところはたくさんあるはず!