Dさんの口癖は、「だから言ったでしょう」です。
たとえば誰かが失敗したら、自分の担当でもないのに「最初から駄目だと思ってました。だから言ったでしょう」という具合です。
上から目線で物を言うので、みんなに敬遠されていました。
ある日、同じ課のEさんの企画が頓挫するという出来事が起こりました。
Dさんが得意げに「だから言ったでしょう」と言うので、Eさんはこう聞いてみました。
「よかったら、なぜそう思ったのか教えてください」
Dさんは、戸惑いながらも熱心に説明します。
Dさんの尊大な態度は、周囲が話を真剣に聞いてくれないという不満の表れでもあったのです。
社内では、
「『嫌なことを言う人はどこの職場にもいるな』と思って読んでいたので、Eさんの対応の仕方は目からうろこでした。相手を遠ざけるのではなく、歩み寄る努力の大切さを知りました」
「当事者でもないのに、あれこれ口を出す人を『バックシートナビゲーター』というそうです。困った人ではありますが、そういう人の持つ知識や意見をうまく引き出せたら、より良い結果が生まれるかもしれません」
「否定するのは簡単ですが、実行するのは難しいものです。真剣に話をすることで、Dさんも軽々しく『だから言ったでしょう』と言わなくなるのではないかと思いました。互いの立場を理解することで、関係は良くなっていくと思います。」
という意見が出ました。
どこの職場にも、「困った人」はいるものです。しかし、あなたの接し方一つで、相手の良さを引き出すことができるかもしれません。
互いに不満をぶつけ合う前に、理解し合う努力をしましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」😄☀