
おはようございます。
日用品メーカーで部長を務めるTさんは、悩んでいるけれども自分から何も言わない部下を見て、入社5年目のころの自分を思い出しました。先輩から引き継いだ商品開発を成功させようと意気込んでいましたが、計画が進むにつれて問題が重なり、一人では解決しきれなくなりました。それでも、誰にも相談できないでいました。しかし「このままでは迷惑を掛けてしまう」と勇気を振り絞って、先輩に助けを求めたのでした。
社内では、
「ある会社では、入社5年目で責任ある仕事を任されるそうですが、真面目で責任感の強い人ほど、問題を一人で抱え込み、相談できない人がいるといいます。上司はそのような人を見抜く洞察力も必要だと感じました」
「『自分でできること』と『頼まなければできないこと』を見極めるには経験が必要です。何度か失敗を経験するうちに、本当に頼まなければならないことがわかってくるので、課題点を見極めて、助けを求める場合は、勇気を出して伝えるようにします」
「誰でも助けを求めれば聞いてくれるかといえば、そうではありません。日頃から何事にも誠実に取り組んでいる人を助けてくれるのです。問題意識を持たない人や日頃から不誠実な態度の人には、人は助けの手を差し伸べようとは思わないので、誠実な人柄を身に付けることが必要だと思います」
という意見が出ました。
助けを求め、助けられた経験があると、いざという場面でも迷わず周囲に助けを求められるようになりますし、また「助けて」と言えない人の気持ちもおもんぱかれるようになれます。自分から進んで助けてと言わない人が助けてほしいという声を上げやすい雰囲気を作ることも、上司や先輩の大切な役目なのです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」