
おはようございます。
クロスを貼る施工会社に勤めるLさんは、ある日、現場で、貴重な壁紙を規定の寸法より短く切ってしまいました。社長に報告すると、社長はLさんに言います。「切ってしまったものは、どうにもならない。それより、短くなった壁紙を有効利用する方法を考えなさい」。Lさんは同僚と相談し、洗濯機や冷蔵庫などの床を補強する材料として活用することにしました。許して育てる社長の大きな心が従業員の創造性を引き出すきっかけになりました。
社内では、
「失敗した部下を頭ごなしに叱ると委縮してしまい、次から報告しづらい関係になってしまうことがあります。しかし、この社長のように穏やかに次に何をすべきかを示すと、部下は反省しながら、自分で考えるようになるはずです。部下の指導の1つの方法として実践してみます」
「ミスをしたときは、上司にすぐに現状を報告するようにしています。すると、上司は一緒になって最善の処理を取ってくれます。そのため、どのような対策を打たなければならないか身をもって学べますし、考える機会が生まれるので、ミスをしないように次の手を打てるようになります。これから部下を持ち、指導するときに役立てます」
「『リーダーは、大きなミスは小さく短く叱り、小さなミスは厳しくしつこく叱れ』と上司から教わりました。仕事にミスはつきものですが、部下を育てる指導方法はミスの種類によっても変えることを学びました。部下の反省を促し、やる気を出すような指導を心掛けます」
という意見が出ました。
仕事では思いがけないミスはつきものです。そのような場合、ミスをした人の責任は問われるべきですし、本人は深く反省するべきです。しかし、上に立つ人は、起きてしまった出来事を正面から受け止め、いかに善後策を図っていくべきかに集中することが大切です。部下は失敗の経験を生かし、ミスをプラスに転化することを考えることで成長していくのです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」