
おはようございます。
阪神・淡路大震災から22年がたちました。震災当時、避難所となった神戸市内のある小学校のグラウンドに、理容師のボランティアが現れました。パイプ椅子が置かれても、被災者の誰も手を挙げようとはしません。そんなとき、「じゃあ、私が一番にお願いします」と避難所となった小学校の校長を務める女性が手を挙げました。彼女が座ったのを確認すると、その後ろに次々と被災者が並びました。
社内では、
「人は最初に前に出るためには勇気が必要です。校長先生は、被災者と理容師の両方の立場を考えて真っ先に手を挙げたため、勇気のある人だと思います。この校長先生のように、率先して人に勇気を与えられる人になりたいです」
「毎年この日になると、新入社員だった震災当日の朝を思い出します。寮生活で同室だった同期が神戸出身だったため、仕事が終わった夜に、実家に帰った姿がいまだに目に浮かびます。何をしてよいかわかりませんでしたが、とにかく水と食料を用意して渡しました。少しだけ勇気を与えられた気がしました」
「当時、少しの間だけ体育館で避難生活を送りました。そんななか、小さな行動で空気を変える人がいました。たとえば、『毎朝元気な声で挨拶をする人』『声を掛けて回る人』などです。自分も被災者でありながら、人のことを思って行動する勇気に感動しました。つらいときこそ、明るく振る舞えるように努力します」
という意見が出ました。
震災が起こったとき、被災者を支えるのは、目に見える支援の輪だけではありません。ふいに訪れた瞬間に行動する勇気が、折れそうになった人たちの心を支えたのです。被災した人たちが、束の間でも笑顔になれる状況を生み出せる小さな勇気を持つことが大切なのです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」
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