
おはようございます。
「一水四見」という言葉があります。「水」は、人間にとっては飲むものであっても、魚にとっては住みかであり、餌を求める生活の場です。天人には、きれいに透き通った水晶に見え、地獄に落ちた餓鬼にとっては燃え上がる火に見えます。見る者が変われば、対象も違って見えることを意味します。
社内では、
「これまでの経験で正しいと思っていた尺度も、多くの人と出会い、さまざまな価値観があり、異なる解釈ができることを学びました。これからも人の価値観を尊重した対応をしていくつもりです」
「友人の職場では、FMラジオが流れているそうですが、それを心地よく感じる人もいれば、うるさく感じる人もいるそうです。そのため、職場内で相談し、午前中だけ流すなど、互いの意見を取り入れているといいます。一方的な拒絶ではなく、意見を受け入れる柔軟性が必要です」
「会議をしていても、全く違う意見が出てくるため、自分だけの見解に捉われていてはいけないといつも感じます。他人の意見にはよいものも多いため、一旦全て聞いてから、それでも自分の意見がよいと思うときは、強く主張しようと思いました」
という意見が出ました。
似たものに次のような古歌があります。「手を打てば 鳥は飛び立つ 恋は寄る 女中茶を持つ 猿沢の池」。同じ「手を打つ」という行為でも、それを見聞きする人は、その人なりの解釈をして反応するのです。それぞれの異なる価値観を尊重し、意見を受け入れる寛容さを持ちましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」