
おはようございます。
京都大学の山際壽一総長は、ゴリラ研究の第一人者としても知られています。ゴリラは、群れのなかで序列を作らず、けんかをしても勝ち負けの概念をもちません。ところが、今の日本社会は、ボスに支配されたサル山のような社会に近づいています。
いろんな能力を持った人間が一緒になって何かを達成することが生きる喜びにつながるような社会が必要だと、山際総長は指摘します。
社内では、
「会社に序列があるのは仕方のないことですが、社員の個性や持ち味を無視したリーダーや上司ではやる気もわきません。社員の個性を生かせる職場づくりが大切だと思います」
「個人主義が広まる世の中で、自分だけが得をすればよいという考えが広がっている気がします。個性を主張することは大切ですが、社会のなかでその持ち味を生かし、協力し合うことにより重点を置くべきです」
「ゴリラが互いを尊重し合うことを知り、人間は進化の過程でずるがしこく、利己的になってしまったことを残念に思いました。しかし、人間特有の思いやりや話し合って解決する能力などを発揮して、目標を達成していくことが重要です」
という意見が出ました。
今、世間でも多様性の重要さが取り上げられています。多様な能力の人が集まり、持ち味を生かして協力し合うことこそ、人間らしい生き方といえます。
ゴリラの「強い個体も弱い個体も共に群れを作ることで強靭になる」という生態は、そのことを教えてくれています。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」