
おはようございます。
大丸百貨店の創業者である下村彦右衛門は、荀子の言葉を商いの根本精神としていました。「顧客第一主義に徹すれば、利益は自ずからついてくる」の考えである「先義後利」を大丸の店是に定めたのです。
社内では、
「企業の目的は利益を追求することですが、道徳や法律に触れるような正しくない求め方では、企業は長続きしないと思います。永続の鍵は、お客さまや世の中に満足を提供することだと、あらためて肝に銘じました」
「先日、家電量販店にカメラを買いに行きました。あるメーカーの販売員に説明を聞いていたのですが、その人は他社の製品の良い点も説明してくれました。なぜなら、私が必要としている機能が他社製のほうが良かったからです。自社の利益だけに捉われない応対に感激しました。お客さまのことを第一に考えることの大切さを学びました」
「懇意にしてくださる企業さまだけでなく、一度きりの仕事をした企業さまも、やはり平等に、懸命に仕事をすることが大切です。真剣な姿勢をお客さまは必ず見ていらっしゃるので、これからも利益よりもお客さま満足を大切にすることを優先に、努力します」
という意見が出ました。
「義」とは、「商売における正しい道」「公共のために尽くす気持ち」を意味し、顧客満足を目指した経営を徹底することが、今も大丸グループ共通の営業方針の根本となっています。下村彦右衛門の「お客さまと社会を大切にする」という考え方は、現代の企業経営に通ずる基本精神なのです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」