本日の朝礼は「未来の種」です。

2016年3月11日(金)

おはようございます。

山形市にあるNPO法人「子ども未来教室」は、東日本大震災で被災した子どもたちが、大人と共に考え、理解し合って、理想の未来を創造する場を提供しています。
主な活動は次の3つです。

子どもたちが取材したニュースを記録・配信する「子ども放送局」。
世界の子どもが東北に集まり、意見交換や交流をする「子どもサミット」。
子どもたちから未来に関するアンケートをとって出版する「子ども未来白書」です。

アンケート結果からは「地元が好き」「地元のために何かをしたい」という子どもたちの思いが伝わる一方、「将来、地元で暮らしているかわからない」という子どもが多いこともわかりました。今のまちづくりに不安を抱き、将来像を描けないでいるのです。「子ども未来教室」は、子どもたちの意見を丁寧に聞き取り、復興計画のなかに盛り込む必要性を訴えています。これらの活動は、子どもが地元で復興に加わる未来を見据えて、続けられています。

社内では、

「いつまでも忘れてはいけない日だと思い、毎年3月11日は特別な気持ちで迎えています。復興への道のりはまだ長いですが、子どもが住みやすい国にするためにも、被災地の復興は、国をあげて取り組むべき最優先の課題だと思います」

「子どもは未来の宝です。今の子どもたちは、未来を担っています。そのため、どのような町にしたいかを、今から聞き取り、まちづくりに反映させることが大切だと思います。子どもたちが住みたい町は、きっと人が集まる町になるはずです。大人は、子どもと共に考え、未来を創造するために努力をしていかなければなりません」

「被災者には、心の傷を負っている人がたくさんいます。感受性の強い子どもの場合、そのストレスは計りしれないものです。その心を癒すことができるのは、大人であり、子どもの話を積極的に聞き、将来への道しるべとなる必要があります。被災地の子どものために何ができるかをもっと考え、少しでも役に立てることをしていこうとあらためて感じました」

という意見が出ました。

東日本大震災が発生してから5年がたちました。進んでいない復興状況を知り、あらためて被害の大きさを思い知らされています。そのようななか、子どもの未来を考えるNPO法人があり、子どもたちの意見を地元の復興に取り入れようと取り組んでいることは素晴らしいことです。復興は、被災地だけでなく日本全体の将来にかかわる問題です。それを支える「未来の種」を育てるとても重要な取り組みです。この考え方は、全国の各地域でも取り入れ、住みやすい地域、ひいては国をつくることに役立てていくべきではないでしょうか。

今日もみんなで「ついてる!ついてる!」

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