本日の朝礼は「止めない力」です。

2015年12月10日(木)

おはようございます。

解読不能といわれた『古事記』を読み解き、日本の古代史に光を当てた江戸時代中期の国学者・本居宣長は、日記『うひ山ぶみ』にこう記しています。

「才のともしきや、学ぶことの晩きや、暇のなきやによりて、思いくずおれて、止ることなかれ」

これは、自分には才能が乏しいとか、学び始めるのが遅かったとか、する暇がないといった理由で悩んだり落ち込んだりして、学問を止めてはいけない、ということです。

かなえるのが不可能に思える夢や目標でも、諦めずに続けることで、得るものが必ずあるはずです。初心を見返し、今一度強い気持ちで挑戦することが重要です。

社内では、

「私にも経験がありますが、一度挑戦して無理だったことでも、何度も挑戦することで、道が開けることがあります。失敗を経験すると、『もうだめかもしれない』と落ち込むこともありますが、可能性がある限りは、チャレンジし続ける気持ちが重要です。これからは周囲にも、『止めずに挑戦すること』の大切さを伝えていきたいと思います」

「続けていたことを一度止めてしまうと、もう一度始めるときに、以前より苦労することがよくあります。たとえば、運動や英会話の練習などです。鍛えた心や体は、続けることで維持することができます。私も長年勉強していることがありますが、最近は忙しいのを理由に中断してしまっています。これからは、少しずつでも時間を作って、続けられるようにしていきたいです」

「忙しい毎日を送っていると、興味のあることが出てきても、つい『時間がないから』とか、『今から始めても大して上達しないから』と諦めてしまうことが、よくあります。しかし、宣長のいうように、そんなことを理由に止めてしまってはいけない、と気づきました。これからは、勇気を出して、新しいことにもどんどん挑戦していきたいです」

という意見が出ました。

本居宣長は、『古事記』の注釈書である『古事記伝』を著述しました。30代半ばに江戸の国学者・賀茂真淵と出会って弟子となり、『古事記』を解明したいという情熱を持ち続けて、夢を諦めず、約35年かけて完成させたのです。『うひ山ぶみ』のこの言葉からは、続ければ必ず達成できるという、宣長の強い意志が伺えます。

その目標が高いものであればあるほど、達成は困難であり、ときには実現できないこともあるかもしれません。しかし、諦めなければ、かなえられることもきっとあるはずです。
また、挑戦し続けることで、私たちは成長し続けることができます。結果がどうであろうと、「止めない力」は、人生に大きなプラスを与えてくれるでしょう。

今日もみんなで「ついてる!ついてる!」

月刊朝礼

『月刊朝礼』は、中小企業の「人づくり」を成功させる朝礼専門の冊子です。

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毎日の「歯みがき」の習慣が健康な歯につながるように、毎日続ける「朝礼」の積み重ねが従業員の心を成長させ、良い社内風土をつくります。