本日の朝礼は「なぜ・なぜ・なぜ」です。

2015年9月16日(水)

おはようございます。

Cさんは、会議や打ち合わせをしているとき、感情が高ぶってしまい、つい思ったことを、そのまま口に出してしまいます。

以前いた部署の上司から、「言いたいことがあれば、心のなかで3回『なぜ』を繰り返しなさい」と注意を受けていました。相手が何を言いたいのか、真意を確かめるためです。
上司は、続けてこうも諭しました。

「知らず知らずのうちに、自分こそが正しいという気持ちを持ってしまっている。だから、相手が自分と違う意見を言ったり、思っていたことと違う報告がされたりすると、自分の意見をすぐに口に出してしまうのだ」

Cさんは、一呼吸おいて、心のなかで3回「なぜ」を繰り返し、本当に相手の言っている意見が間違っているのかを考え直すようになりました。

社内では、

「若いころ、会議で自分と異なる意見が出たり、自分の意見を批判されたりすると、怒りに任せて言い返していました。そのとき、上司から『頭を冷やしてから発言しなさい』と指導されたことを思い出しました。経験を重ねて、上司の言葉が理解できるようになりました。部下にも、感情的にならず、相手の考えていることを斟酌してから発言するように、指導しています」

「一瞬の怒りに基づいて発言した後、『なぜ、あんなことを言ったのだろう』と後悔することがあります。それから、怒りをしずめるために、自ら話すことをやめ、相手の話を聞くことに専念するようになりました。すると、相手の真意が理解でき、落ち着いて判断することができるようになりました。人間なので、いつも感情を抑えるのは難しいですが、いつも平常心を保てるように、さらに自分を律していきます」

「あまり深く考えず、思ったことを何でも口に出す人がいます。そのような人を見て、『今言うべきことなのか』と首をかしげてしまいます。私は、発言する前に頭のなかで考えを整理し、相手を説得できるよう内容を組み立ててから、発言しています。そうすると、相手に理解してもらいやすいです」

という意見が出ました。

会議や打ち合わせに限らず、日常会話のなかでも、感情が高ぶると、言ってはいけないことや相手を批判するようなことをつい口にしてしまいがちです。そして、後で「言わなければよかった」と反省する場合も多々あります。そのような後悔をしないためにも、発言する前には一呼吸おいて、一旦相手の意見を聞き入れて冷静になりましょう。3回「なぜ」を唱えるのもよいですし、深呼吸するのでも構いません。冷静に自分と向き合い、相手の気持ちを慮る姿勢で、コミュニケーション力を高めていきましょう。

今日もみんなで「ついてる!ついてる!」

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