
おはようございます。
営業マンのAさんは、取引先のBさんから、大変厳しいお叱りを受けました。
「君は仕事をするときは、低姿勢で好青年のように思えるが、情というものがない。仕事が決まった後、一度でもお礼状を書いたことがあるか。一度でも近況を尋ねる手紙をしたためたことがあるか。人間関係を密にできなければ、社会人として一人前とはいえないぞ」
Bさんは、取引先の相手にもかかわらず、あえて欠点を指摘することで、Aさんを成長させようという情があったのです。
社内では、
「他の会社で働く人を叱るのは、なかなかできることではありません。立場や責任を超えてまで相手の成長を願い、叱ることのできる人は、素晴らしい人間性を持った人だと思います。私も、品性を高めてそのような立派な人間になれるよう、努力していきたいです」
「以前、取引先の人に会った際、振る舞いについてお叱りを受けたことがあります。そのときは『厳しい人だな』と思い萎縮しただけでした。しかし今になって、そのときの教えは、どんなに大切なことかに気づき、その人の思いやりの深さを実感しています。早速、お礼状を書き、ご挨拶に行こうと思いました」
「若いころは、上司や取引先からよく苦言をいただきました。年を重ねるごとに、注意されることも少なくなってしまいました。人生の先輩から、苦言を呈してもらえるのは、とても貴重な経験です。若いうちは、苦言を避けるのではなく、進んで受け取り、日々反省を重ね、成長するべきです」
という意見が出ました。
身近な人の欠点について、ただ感情的に怒りをぶつけたり、「自分には関係がない」と見過ごしてしまってはいないでしょうか。大切なのは、相手の成長を願い、苦言を呈することです。利己的な気持ちを捨て、常に思いやりの心を持つことで、お互いを高め合える人間関係を築くことができるはずです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」