
おはようございます。
有名な「織田信長と森蘭丸」に関するエピソードに、このようなものがあります。
あるとき、信長が「誰かある」と家臣を呼びました。しかし家臣が呼ばれて行ってみると、「下がってよい」と言われます。それが数回繰り返された後、蘭丸が信長のもとに行きました。
すると、やはり「下がってよい」としか言われませんでしたが、蘭丸は部屋の隅にゴミが落ちていることに気づきました。それを拾い、袂に入れると、信長が「それだ!」という顔をしたそうです。
言葉で指示すればすぐわかることですが、信長が知りたかったのは、家臣が「気づく」ことができるかどうかだったのではないでしょうか。
社内では、
「若いころは、仕事をしていても自分のことだけに没頭し、周囲が見えなくなってしまうことがよくありました。心に余裕を持ち、他の人に配慮することを心掛けるようになってから、徐々に『気づく』ことができるようなってきたと思います。今後も、周囲に気を配り『気づく』ことができる人間になっていきたいです」
「社内では毎朝、就業前に掃除を行っていますが、これには気づきを高める効果があると、いつも感じています。余裕を持って出社し、掃除をすることで、自然に身の回りの小さな変化や、細かいところに目が届くようになります。結果的に仕事の品質向上にもつながるため、これからも続けていくべき習慣だと思います」
「言われたことしかしない、教えないとできないという人は、いつまで経っても成長できない人です。しかし自分の仕事以外にも目を向け、周囲に困っている人がいないか、手伝えることがないか『気づく』ことができる人は、どんどん成長していくでしょう。どんなときも冷静さと思いやりを忘れず、『気づく』力を高めていくことが大切です」
という意見が出ました。
人は物事を教えてもらうことで成長します。しかし、それだけでは「気づく」力は身に付きません。気づきは観察することから始まります。まずは自分の周りをよく見回し、気づく力を高めていきましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」