
おはようございます。
今年の2月9日に、国土交通省の内部資料『東日本大震災の実体験に基づく災害初動期指揮心得』が、Kindle本としてAmazonで無償公開されました。
この本は東北地方整備局が、実体験に基づき、災害時に指揮をとるための具体的な行動規範を整理したものです。この本の冒頭には、次のように記載されています。
「備えていたことしか、役には立たなかった。備えていただけでは、十分ではなかった」
東日本大震災の教訓に学び、備えるだけでなく、もう一歩足を進めて、それらを応用できるように、私たちはならなければいけません。
社内では、
「経験を生かしてマニュアルを作成することは大事なことですが、それより重要なのは、『応用する能力』だと思います。災害が起こった際、臨機応変に対応できる力を、身に付けなければならないとあらためて感じました」
「先日、海沿いの観光地に行った際、津波が起こったときの注意書きや、避難経路の案内の看板を見かけました。非常にわかりやすく、また目に付きやすい場所に設置されており、『これなら避難できる』という安心感がありました。日本の各地で震災の教訓が生かされていると感じました。自分が住む地域でも、防災の備えについてアイデアを出していきたいです」
「このような行動規範やマニュアルは、多くの自治体で用意されています。しかし、肝心の私たちが、興味を持たなければ実際に役立てることはできません。震災の記憶が薄れないよう、積極的に情報を手に入れたり、家族で災害時の行動を話し合ったりなどの努力を続けていこうと思います」
という意見が出ました。
私たちは東日本大震災の経験に学び、たくさんの準備をしています。しかし、それだけでは「足りない」と体験者たちは述べています。過去の教訓に精通したうえで、これを超越し、自由自在に応用してこそ、将来の大災害に対応できるのです。マニュアルを活用し、さらに応用する能力を磨きましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」