
おはようございます。
近畿日本鉄道株式会社の7代目社長・佐伯勇は、このような言葉を残しています。
「『果報は寝て待て』ではなく、『果報は練って待て』。そこに成功への道が拓かれるわけだ」
昭和34年の伊勢湾台風で近鉄名古屋線が壊滅的な被害を受けました。しかし、佐伯さんは災いを福へと転じるために、復旧工事と併せて、以前より準備を進めてきた、大阪-名古屋間の直通運転を実現させました。
これは、常にアイデアを練って準備をしておくことで、危機も好機に変えることができるという教訓です。仕事では、予測できない問題がたびたび生じます。問題の解決に当たることが先決ですが、そこに練ったアイデアを付け加えれば、問題の解決と同時に、新たな一歩を踏み出すことができるのです。
社内では、
「『果報は練って待て』は、いい言葉です。問題は起こさないようにすることが大切ですが、いざというときに対応できるよう、日ごろからアイデアを練っていきます」
「人生でも仕事でも、常にどんなことが起こるか、シミュレーションしておくことが重要です。問題が起きてから対処していては、後手後手に回ってしまいます。いつも準備しておき、ここぞというときに力を発揮できるようにしておきたいと思います」
「アイデアを練るだけでなく、それを実現させるときには、もうひとつ大切なことがあります。それは粘ることです。練って、粘る。これが危機をも好機にする秘訣ではないでしょうか」
という意見が出ました。
平時から新しいアイデアを練っていなければ、危機を好機に変えることはできません。常に一歩先、二歩先を見据えた計画を考え、いざというときを好機に変えられる準備をしておきましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」