
おはようございます。
ある上司は若いころ、先輩によく叱られたそうです。
当時はただ怒鳴られているだけと感じていましたが、ある日その先輩が叱っている最中に泣き出しました。そこで初めて「この人は自分のことを真剣に考えている」と感じ、そこから働く意識が変わったそうです。
今どきの職場では、先輩と後輩の関係は合理的で、効率的な関係になっているかもしれません。しかし、それだけでは相手との距離を縮めることはできないものです。
ときには間合いを無視する情熱で、指導に当たることも大切ではないでしょうか。その思いが後輩に伝われば、彼らはもっと成長できるはずです。
社内では、
「私が新人のころ、真剣にぶつかってくれた先輩がいます。当時は『何を言っているんだ』と思いましたが、今となれば『ありがたいな』と思うこともよくあります。真剣にぶつかるからこそ、印象に残り、今もそのときのことを思い出し、反省することもあります」
「自分と仕事に厳しく、また面倒見がよい先輩がいます。言葉で叱られたことはあまりありませんが、その姿勢と行動を見ると、まだまだ自分の至らなさを反省するばかりです。1日でも早くその背中に追い付きたいと思います」
「今年で67歳になりますが、中堅社員のころはよく新入社員を育てていました。怒るのではなく叱ることを心がけていましたが、叱ることも大変です。若い人は叱られるのは嫌だと思いますが、『叱る人も嫌だけれども、叱っている』ことの意味を考えてみてください」
という意見が出ました。
昔は気持ちでぶつかる先輩がたくさんいました。それが必ずしも「よい」というわけではありませんが、きっと学ぶべきところはたくさんあります。合理的、効率的、マニュアルだけでは人の心は動かせません。人の心は、人の心でしか動かせないことを知り、ときには情熱的な指導も行いましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」