
おはようございます。
果物や野菜、海産物などは干すことにより、水分が抜けてうま味が増します。またそれだけでなく、栄養価も高くなり、長期間の保存ができる状態にもなります。乾くまでには手間と時間が掛かりますが、食べ物を干すという作業は、人間の長年の生活から生まれた素晴らしい知恵です。
今、私たちの生活は効率化や迅速さが求められる傾向にあります。しかし、ものによっては、手間を掛け、時間を掛けることで、素晴らしいものを生み出すこともあります。たとえば、子どもを育てることや、部下や後輩を育てることは、まさにそうなのかもしれません。
社内では、
「仕事も手間と時間を掛ければ、いいものを作ることができます。しかし、仕事には必ず納期があります。だからこそ、どこまで手間と時間を掛けるのかが重要になります。納期を守りながらも、お客さまが望む以上の品質を実行する。それを考え、日々仕事をしています」
「人を育てるには、手間と時間、そしてお金が必要です。人を歯車として使うのであれば、マニュアルを作成し、それを徹底させるだけでいいですが、自ら考え、新しいアイデアを出させるには、そうはいきません。上の人が育てる覚悟を持って、きちんと正しく接していかなければ、人は育たないと思います」
「『月刊朝礼』はまさに『うま味を引き出す』社員教育だと思います。効率化や迅速さではなく、1日5分の社員教育を毎日続けることによって、人の心を育てたいと考えています。これには手間と時間が掛かります。しかし、その効果は1年、5年、10年後に必ず出ます」
という意見が出ました。
現代はあらゆるものが効率化され、またそのスピードもとても速くなっています。仕事においては特にそれが顕著です。しかし、人材育成は一朝一夕にはいきません。今日この仕事ができないからと見限るのではなく、人はみな大器晩成であると考え、手間と時間を掛けて人を育てていきましょう。
今日もみんなで「ついてる! ついてる!」