コラム:語り部タクシー
2014年9月11日(木)
もし、あなたが東日本大震災の被災地を訪ね、被災した場所や、そのときの状況を知りたいと思ったら、どうしますか。
きっと誰かに連れて行ってもらったり、詳しい人の話を聞いたりするはずです。しかし、その人を探すのは大変かもしれません。
そこで「語り部タクシー」を紹介します。
「語り部タクシー」とは、被災地で働くタクシーのドライバーが、震災の語り部となってくれるサービスです。
社団法人宮城県タクシー協会のホームページによれば、このサービスは平成24年10月に誕生しました。NPO法人宮城復興支援センターの講習を受けたドライバーが、東日本大震災の爪痕が残る場所へ案内し、当時の被害や状況を説明してくれるそうです。
「語り部ドライバー」は地元の人です。震災を風化させず、同じような被害を出さないために、後世に語り継ごうとする人たちです。
きっと、さまざまな語り部たちが、今も私たちに「3・11」を伝えようとしています。真摯に耳を傾け、その教訓を学びたいものです。